EJBの本

Enterprise JavaBeans 第3版

 
とりあえず必携
EJB2.0の全貌をまともに扱った日本語の資料がそもそも少ない現状ではそれだけで価値のある本だが、それを差し引いても十分わかりやすくまとめられている。概念的なモデルから使い方、実際のコンポーネント設計の留意点まで、EJBを総合的に理解できる。

内容はもちろんJ2EEの開発をする技術者向けである。Java言語のスキルは必須、なにがしかの3-tierシステムの予備知識もぜひ欲しい。例題がRDBを使って示されているため基本的なSQLを知っているとスムーズに読める。JDBCは何となく知っていればとりあえずOKだろう。個々の例は短くまとまっているためポイントを見失うことはないと思う。2.0になってだいぶ機能が複雑になり、原書で読むには少々つらくなったため、日本語訳が出てくれて非常に助かる。
 
EJBを正しく使うためのガイドブック
 筆者は最初の章で、CORBAをはじめとする分散システムおよびコンポーネントモデルの特長とその歴史について述べ、それらの改善の延長線上にEJBが存在すること、そしてその意義について詳しく説明している。EJBはまだ新しいテクノロジであるためその本質が伝わりにくいことも多いが筆者のメッセージは簡潔にして明快でわかりやすい。

 3章では、インスタンスプールでの振る舞いやアクティベーションメカニズム、同時実行性などが詳細な図で説明されているため、とかく理解しづらいEJBのインスタンスとコンテナとの関係が把握でき、後で詳細に説明される各EJBの種類とその特性を理解する上で非常に役立つ。

 15章の設計のアプローチではEJBを正しく使うためのいくつかの方策が解説されている。筆者自身がEJBが稼動するコンポーネントトランザクションシステムはトラックのように重量級のシステムであるため、用途に応じて適宜正しく使う(なにが何でもEJBを使うのではなく)必要性を説いているのは実設計で非常に参考になる。

 その他全体を通して、EJB2.0仕様を広く詳細にカバーしておりどの章もよく解説されているが、個人的には抽象永続スキーマ、メッセージ駆動型Bean、宣言型トランザクションの解説が特に役だった。EJBを正しく使うためのガイドブックとして、いつも手元に置いておきたい1冊である。
 
入門から開発中のリファレンスにも最適
注目されているEJBであるが、これから開発に携わろうとした場合
になかなか適当な参考書が入手できないのが現状である。英文の
資料や参考書またはすでに開発に着手している技術者からもたら
されるものでしか詳しい情報を得られないのでは、特にこれから
始めようとする入門者には敷居が高い。しかし、本書では実例を

示しながらの解説であるため、具体的な開発モデルをイメージし
ながら基礎知識を得られる。さらに、EJB2.0の各機能についても
詳細な解説があるなど、すでに開発に携わっている技術者の開発
中のリファレンスとしても活用できる。

EJB開発にはまず手元に置きたい1冊ではないだろうか。
 
EJBを使うなら必携
過去に読んだ解説書ではEJBのアーキテクチャについては詳細に記述されているものの、本質に迫った解説があまりされていない物が多かった。

この本の序章ではCORBA等EJBに関係する技術の解説、それらのメリット、デメリットの解説、そして、EJBが「何故そのような仕様になっているのか」と言うところが解説されている。

その後は開発過程、サンプルコードを交えた実践的な内容、詳細な説明が非常に分かりやすく書かれている。

EJBのアーキテクチャに関しては一見複雑で無駄に思える部分があるが、この本を読むことでそれらは一掃されるだろう。

これからEJBを始める方に対しては「EJBがどういう物なのか」、「どの様な場面に使うのか」といった部分が非常にわかりやすいと思われる。

また、既にEJBを使って開発を行っている方もより効果的な使い方や本質をふまえた使い方を見つけられるだろう。

この様に幅広い層にお勧めできる一冊である。
 
第2版まで熱心に読んだ人のために
私自身もそうですが、第1版から洋書、和書ともこのシリーズを
愛用されている方。第2版までよく理解できているからといって、
本書を手に取らないのは損です。第2版と第3版は仕様の大きな
進展から、新しく学ぶべきことはたくさんあります。

CMPの進展は見逃すには大きいですね。EJB1.1まではEntity Bean間の関係は1対1しか基本的にサポートされていなかったことは
みなさんご存知のとおりですが、EJB2.0になって、1対多、
多対多の関係を表現できるようになりました。しかし、それを
プログラムでどう表現し、デプロイメント記述子でどう表現して
いいか、よく理解できない方も多いと思います。他の書籍にも

いろいろあたってみましたが、本書はきちんと1対多、多対多
の場合のプログラミング、デプロイメント記述子の書き方、
さらには、データベースとのマッピングの仕方をわかりやすく
説明しています。オブジェクト間のカーディナリティと方向性
をきちんと理解していると、EJB_QLの記述が如何に強力になるか

がわかると思います。さらにアプリケーションごとの実装方法
の違いを説明したWorkbookも別に用意されていますので、
助かります。ほかにもいろいろ本書に長所はありますが、既にお気づきと思い
ますので、このへんで・・・。
 
Enterprise JavaBeans 第3版
タイトル:Enterprise JavaBeans 第3版
定価:\6,090
発売日:2002/08
著者:Richard MonsonHaefel
出版社:オライリー・ジャパン
形態:単行本
合計1,500円以上で送料無料!
※ 価格等のデータは日本時間 2009/08/14 07:47:16 時点のものです。

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