strictfpとは：SJC-P(310-035)対策Java用語集

Java用語集：strictfp

strictfp について：簡単に説明すると

strictfp とは 修飾子 であり、Java の キーワード の一つです。

strictfp について：もっと詳しく

strictfp はクラス、インタフェース、メソッドは修飾できますが、変数は修飾できません。

SJC-P 試験対策としてはこのことだけ覚えておけば十分です。
キーワード選択問題できちんと答えられるように覚えておきましょう。

クラスやメソッドを修飾できる様子を実際のコードで確認してみます。

strictfp class Test{
   public static void main( String args[] ){
      Hello h = new Hello();
      h.sayHello();
   }
}

class Hello{
   public strictfp void sayHello(){
      System.out.println( "Hello!" );
   }
}

>javac Test.java

>java Test
Hello!

正しく動作していますね。
strictfp の意味については気にする必要はありません。

では続いて変数を修飾してみましょう。

class Test{
   public static void main( String args[] ){
      strictfp double d = 1.0d;
      System.out.println( "d == " + d );
   }
}

>javac Test.java
Test.java:3: 'class' または 'interface' がありません。
      strictfp double d = 1.0d;
               ^

strictfp は変数を修飾できないのでコンパイルエラーとなります。
SJC-P の対策にはここまでで十分です。

もう少し詳しく知りたいという人のために、strictfp について簡単に説明しますが、試験にはまず必要ない知識なので 詳細は省略します。

strictfp キーワードはクラスやインタフェース、メソッドを修飾できます。
修飾子 strictfp を付与しクラスやメソッドを宣言した場合、そのスコープ内の式は 全て FP-strict となります。
FP-strict の式内では、計算の中間結果の表現もすべて IEEE 754 規格に定められた数値集合が使用されます。

逆に strictfp で宣言されていないクラスやメソッド内の式では、中間結果の表現に指数拡張範囲を用いる 裁量が実装に対して許されています。
つまりプラットフォームによって IEEE 754 規格外の数値集合が使われる可能性があり、式内の浮動小数点数の動作 が変わる可能性があるということです。

より詳しく知りたい場合は「 Java言語仕様 」を参照するか、ネットで検索してみて下さい。