オーバーライドとは：SJC-P(310-035)対策Java用語集

Java用語集：オーバーライド

オーバーライドについて：簡単に説明すると

オーバーライドとは、スーパークラスから継承したメソッドをサブクラスで変更することです。
オーバーライドを行なうためには以下の条件を満たす必要があります。

• スーパークラスのメソッドとシグネチャが同じであること。
• スーパークラスのメソッドと戻り値型が同じであること。

オーバーライドについて：もっと詳しく

継承に関して良く分からない人は先に 継承 で確認してくださいね。

オーバーライドのイメージは、スーパークラスから継承したメソッドをサブクラスで上書きするという感じです。

具体的なコードでみましょう。
まずはオーバーライドを行わないコードです。

class Test{
   public static void main( String[] args ){
      Sub s = new Sub();
      s.testPrint();
   }
}

class Super{
   public void testPrint(){ System.out.println("I am Super!"); }
}

class Sub extends Super{

}

Sub は Super のメソッド testPrint( ) を継承し使用することができます。

>javac Test.java

>java Test
I am Super!

ここまでは普通の継承です。
Super から Sub に継承が行なわれ、testPrint( ) が引き継がれている様子が確認できます。
ではサブクラスでスーパークラスのメソッドをオーバーライドしてみましょう。

以下のコードを見てください。

class Test{
   public static void main( String[] args ){
      Sub s = new Sub();
      s.testPrint();
   }
}

class Super{
   public void testPrint(){ System.out.println( "I am Super!" ); }
}

class Sub extends Super{
   public void testPrint(){ System.out.println( "I am Sub!!" ); }
}

Super で宣言されている testPrint( ) というメソッドを Sub でも宣言しています。
どうなるか試してみましょう。

>javac Test.java

>java Test
I am Sub!!

スーパークラスで宣言された内容がサブクラスの宣言に上書きされている様子が分かりますね。
このように、スーパークラスで宣言されているメソッドの シグネチャ と戻り値型が同じメソッドをサブクラスで宣言すると、そのメソッドは オーバーライドされます。
スーパークラスから継承したメソッドを変更したい場合に利用できます。

オーバーロード と名前が似ていますが混同しないように気をつけましょう。