リテラルとは：SJC-P(310-035)対策Java用語集

Java用語集：リテラル

リテラルについて：簡単に説明すると

リテラルとは、データをソースコードの中で表現したものです。

リテラルについて：もっと詳しく

「 Java言語仕様（第2版） 」によると、「リテラルとは、プリミティブ型、 String型、null型値のソースコード表現である」と説明されています。

つまり裸のデータをソースコードの中で表現したものということですね。
具体的なコードで見てみましょう。

int i = 30;
char c = 'A';
boolean b = true;
double d = 0.5d + 300.0d;
String s = "文字列";
Object o = null;

上の例では赤い文字で表現されている「30, 'A', true, 0.5d, 300.0d, "文字列", null」 がリテラルです。
ソースコード中で値が直接表現されているのが分かるかと思います。

では、なぜあえてソースコード表現と説明されているのでしょうか。
以下のコードを実行してみて下さい。

class Test{
  public static void main( String args[] ){
    int i = 30;
    char c = 'A';
    boolean b = true;
    double d = 0.5d + 300.0d;
    String s = "文字列";
    Object o = null;

    System.out.println( "i = " + i );
    System.out.println( "c = " + c );
    System.out.println( "b = " + b );
    System.out.println( "d = " + d );
    System.out.println( "s = " + s );
    System.out.println( "o = " + o );
  }
}

i = 30
c = A
b = true
d = 300.5
s = 文字列
o = null

実行結果で表示される値とリテラルの間に少し違いがありますね。

ソースコード中では型を特定して値を記述するためにリテラルを使用しますが、それはあくまで ソースコード中の表現であって、実際の値とは多少異なることもあるということです。
（"文字列"というリテラルでは『文字列』という値を表現しているのであって、 『"文字列"』という値を表現しているのではありません。）

ちなみに、リテラルには以下のものがあります。