条件演算子とは：SJC-P(310-035)対策Java用語集

Java用語集：条件演算子

条件演算子について：簡単に説明すると

条件演算子とは、条件に応じて処理を分岐させる特殊な演算子です。

条件演算子について：もっと詳しく

条件演算子は３つのオペランドをとる少し変わった記法の演算子です。
このことから三項演算子と呼ばれることもあります。
基本的な記法は以下のようになります。

x = condition ? a : b;

condition の部分に boolean型 の値か、 boolean型 で評価される式がくるようにします。
condition が true であれば x に a が代入され、false であれば x に b が代入されます。
少し分かりにくいと思うので、実際のコードで試して見ましょう。

class Test{
  public static void main( String args[] ){
    int x = 0;
    int y = 0;

    y = ( x == 0 ) ? 1 : -1;            //（１）
    System.out.println( "y == " + y );

    x = 5;

    y = ( x == 0 ) ? 1 : -1;            //（２）
    System.out.println( "y == " + y );
  }
}

>javac Test.java

>java Test
y == 1
y == -1

（１）の段階では ( x == 0 ) は true であると評価されるので、左側の 1 が y に代入されます。
（２）の段階では ( x == 0 ) は false であると評価されるので、右側の -1 が y に代入されます。

ちなみに条件演算子を使用する文は必ず if文で書き換えることができます。
上記のコードを if 文を使って書き直すと以下のようになります。

class Test{
   public static void main( String args[] ){
      int x = 0;
      int y = 0;

      //（１）
      if( x == 0 ){ y = 1; }
      else{ y = -1; }
      System.out.println( "y == " + y );

      x = 5;

      //（２）
      if( x == 0 ){ y = 1; }
      else{ y = -1; }
      System.out.println( "y == " + y );
   }
}

>javac Test.java

>java Test
y == 1
y == -1

この条件演算子はコードの記述を簡潔にすることができます。
しかし、全て if文で代替できますし、条件演算子は存在すら知らない人も少なくないので、 他の人が読む可能性のあるコードでの使用は控えた方が良いでしょう。

ただ、Java 認定試験では出題されることもあるので、記述方法はしっかり抑えておく必要があります。